世界遺産には3つの種類があります。

• 文化遺産

  

  顕著な普遍的価値を有する、建造物群、記念工作物、遺跡、文化的景観など

• 自然遺産

  

  顕著な普遍的価値を有する、地形や地質、生態系、絶滅危惧種の生息地など

• 複合遺産

  

  文化遺産と自然遺産の両方の価値を併せ持つもの

世界遺産の歴史

1960年代のエジプト、ナイル川の氾濫の防止と生活用水の確保、発電を目的にダムの建設を計画。数多くのヌビア遺跡群が水没する危機が懸念されました。これを受け、ユネスコ（国連教育科学文化機関）は、エジプトがダムの建設と同時に、ヌビア水没遺跡救済キャンペーンをスタート。これに対して、世界50ヶ国以上が援助を表明し、支援が行われました。遺跡を周囲の岩窟ごと移動するという壮大な救済プロジェクトが始まり、1968年に現在の場所に移築されました。これをきっかけに、1972年第17回ユネスコ総会で「世界遺産条約」が採択されました。

1978年、アメリカのイエローストーンやガラパゴス諸島など、4つの自然遺産、8つの文化遺産が第1号として世界遺産リストに登録。日本は1992年に世界遺産条約を締結し、2021年時点で194ヶ国が締約しています。